富田林はすごかった

先週の日曜日に富田林に行ってきました。なんでも、「富田林じないまち雛めぐり」という白壁・本瓦・虫籠窓が美しい寺内町を中心に、100カ所以上の民家や商店、まち角にお雛様が飾られ、菜の花と共に春の節句を祝います。コンサートやお茶会、寄席、野菜市など、賑やかなイベントも開催される・・・・という、今年で3年目になる町ぐるみのお祭りが催されているとか。相変わらず、よくこんな情報を仕入れてくるなぁと相方に感心(^.^)
失礼ながら、富田林なんて、PL花火大会のイメージしかなったのですが、この寺内町に訪れて、その考えを改めさせられました。
町並み01  町並み02
こんな古い町並みが富田林にあるとは・・・。実にいい。富田林寺内町は、大阪府で唯一、国の重要伝統的建造物群保存地区に選定されているそうです。建物マニアにはたまらん町ですわ、ここは(^.^)
東ます兵食堂  富栄戎神社
開いてないのが残念な昔ながらの食堂と、富栄戎神社。寂れているのがまたいいですわ。
仲村家住宅01  仲村家住宅02
仲村家住宅。このような江戸、明治、大正、昭和初期に立てられた古い建築物が100棟以上あります。
雛人形01  雛人形03
雛人形02 雛人形04 雛人形05
家の外、軒先、店の中、マンションの階段、広場等々、いろんなところに100箇所以上のお雛様が飾られています。
杉山家01
内部が公開されている住宅の中からここを選んで入ることにしました。旧杉山家住宅という、寺内町を代表する建築物です。
「かつてこの住宅に住んでいた杉山家は、富田林寺内町の創設にもかかわったといわれる旧家のひとつである。杉山家は江戸時代から明治時代にかけて、この住宅で造り酒屋を営んでいた。
旧杉山家住宅は、富田林寺内町の中でももっとも古い建築物とされていて、また現存する町家の中でも最古と考えられている。1983年に国の重要文化財に指定され、また同年、富田林市が住宅を買い取り、解体修理工事ののちに一般公開されるようになった。
また、旧杉山家住宅は、明治時代に与謝野晶子らとともに活躍した明星派の歌人・石上露子(いそのかみ つゆこ、本名・杉山孝(「杉山タカ」の表記もある))の生家でもある。その関係で、石上露子ゆかりの書簡やパネルなども旧杉山家住宅で展示されている。」(Wikipediaより)
杉山家02  杉山家03
土間と庭から見た角屋(つのや)
杉山家04  杉山家05
土蔵が見えます。右は格子の間。
杉山家06  杉山家07
仏間と大床の間。大床の間の障壁画 「老松図」は文化文政の頃、狩野杏山守明の筆です。
杉山家08  杉山家11
角屋(つのや)と2階へあがる螺旋階段。明治時代にこの家に生まれた明星派女流歌人、石上露子が改築して設けたそうです。
杉山家09  杉山家10
2階です。かなり落ち着きますね、ここは(^.^)
入館料400円はぜんぜん高くないです。これだけの規模の古い建築物を見ることができるのだからね。しかも、重要文化財ですから見る価値はありますよ。
興正寺  喫茶ナロード
左:興正寺別院。京都興正寺の別院として1558(永禄元)年に証秀上人が開基したお寺。今回は中に入りませんでした。次回は必ず!
右:お茶しに立ち寄った「喫茶ナロード」 店の表にツタがびっしりと絡まる、趣のある外観が特徴の喫茶店です。なんでも、30年以上の歴史を誇る喫茶店だとか。どうりで落ち着くわけだ(^.^)
ZAQ
不意に現れた、ZAQのキャラクター「ざっくぅ」。怖いです(^^ゞ どう見ても視界ゼロ。なんかふらふらしてとても危なげなかったのが、余計に怖さを増大させてました・・・。
富田林、侮ってました。ここまで昔ながらの町並みが残っている町があるとは思いもよりませんでしたね。一気に好きな町になりましたよ。イベントがなく、人の少ないときに、昔ながらの街並みを撮りまくりたいと思いましたね。建物好きにはたまらない町、ここまでワクワクしたのは久しぶりでした(^.^)
他の重要伝統的建造物群保存地区も、いずれは訪れたいなぁ・・・・。