仮面ライダーキバ・・・

わたしは特撮物が好きです。いい年こいてといわれても好きなんだからしょうがない(^.^)
特に仮面ライダーは小さなころから大好きでした。
で、今年度のライダーである「仮面ライダーキバ」が先日最終回を迎え、1年間の放送を終えました。ええ、1年間、ちゃんと見ましたよ。
この史上最低な仮面ライダーを(*_*)
剣の前半、響鬼の後半も大概ひどかったですが、それらのほうがぜんぜんましだったと思える逆の意味で名作といえますな。
主人公が成長していくがライダーの定番だったりするんですが、キバに限っては何の成長もしない、自分勝手で自己中で見ていて腹の立つやつでした。
その上、その他の登場人物も、感情移入ができない、自分が少し前までやっていたこと考えていたことを覚えていないアルツハイマーなやつだと、見ていていろんな意味で驚きと失笑の連続。
物語は過去と未来の二部構成で、よほど緻密な構成をしないとだめなんですが、それはライブ感覚とかその場限りの面白さ(脚本家だけが面白がってたんだろう)でめっちゃくっちゃ。あろうことか、タイムスリップまでして過去を改変しようとしたりする始末。
なにより、複線とか謎が一切語られないまま終わってしまいました。主人公がなぜ変身してなぜ戦うのかすら説明なし。ぜーーんぶ、うやむやのまま。1年間何をしたかったのか、そして伝えたかったのか、まったくもって何にもわからず。
話を進めるためにだけ、キャラクターを出してそれらを掘り下げないまま、また次のキャラクターを出すを繰り返して、みーんな薄っぺらくなってやたら登場人物だけたくさんいるという、「銀河英雄伝説」でも見て、一から勉強しなおせと脚本家に言ってやりたいくらいのお粗末さです。
悪いところを上げるときりがなく、いいところはライダーのデザイン(エンペラーを除く)くらいというのもなさけない。
しかも、スポンサーに楯突くのかといわんばかりの逆販促で物語が進むというすごさ。シュードランやブロンブスーターなんて1回しか出てきてないぞ。バッシャーとかドッガとかの扱いもむごかったな。
俳優さんには同情します。こんな整合性のない脚本で、ころころ心情が変わるキャラを演じなければいけないんですから・・・・。
この脚本家には二度と特撮にはかかわってほしくないですねぇ。キューティーハニーの時はかなりわくわくして見てたんで、ちょっと期待したんですけど・・・。
素材はこんなにいいものそろっているし、素直に料理すりゃいいものを、「俺様はあえて料理してお前らに食わしてやるぜ、ありがたく思え」的な感じで素敵なほど斜め上を行く脚本書くとは思いもよりませんでした。
ネタとして1年間見てきました。最終回にむけてのラスト3回くらいが一番情けなかったです。あんな終わり方ってありですかね? 最低の最終回ですわ。最低とのうわさの高いゲキレンジャーですら、終わりに向けて盛り上がってたのに、キバはどんどん盛り下がってました。
他のライダーはまた見直すことがあっても、キバだけはないでしょう。そう断言できるほど最低最悪な仮面ライダーでした。