「一年の計はことひらにあり」金刀比羅ツアーその3

前回の続き、こんぴらさんの奥社へ向かって残りの石段を登っていきます。
27常盤神社  28白峰神社01
左:常盤神社。御祭神は、武雷尊、誉多和気尊です。
右:朱塗りの立派な白峰神社。白峰神社は崇徳天皇を祀った神社で、本宮から奥社に向かう途中の山上にあります。朱塗流造(しゅぬりながれづくり)檜皮葺きで、永万1年(1165)の創建だそうです。
29白峰神社02  30菅原神社
左:白峰神社の中門と本殿。
右:菅原神社。御祭神は、もちろん学門の神様、菅原道真公。
31奥院参道01  32奥院参道02
奥社へ続く参道。本宮より短いんですが、石段の密度は濃く、登り応えがあります(^.^)
33奥社  34天狗の面
左:1368段を上りきったところに、厳魂神社(奥社)があります。金刀比羅本教の教祖である厳魂彦命が祀られています。元は威徳殿と呼ばれ、絵馬堂の付近にありましたが、明治8年(1875)に厳魂神社と改称され、明治38年(1905)に現在の場所に遷座されました。
右:岩肌には、「からす岩」と「天狗岩」と呼ばれる、彫刻があります。からすに天狗、修験道とかかわりがあるんでしょうね。
35奥社からの景色  36荷物運搬
左:奥社から望む、讃岐平野。讃岐富士が真ん中に見えます。
右:山頂へは麓からエンジン付のリフトで物資を運んでいるようです。乗ってみたいです(^.^)
37本宮  38神饌殿・北渡殿
左:奥社を後にして石段を降り、本宮へ戻ります。本宮の御祭神は、大物主神と崇徳天皇です。農業・殖産・医薬・海上守護の神として古来からの御神徳を仰がれています。改築を繰り返し、明治11年(1878)の改築で現在の社殿ができました。
右:本殿の向かって右にあるのが、神饌殿です。入母屋造の檜皮葺です。祭典や毎朝夕に神前に献ずる神饌を調進する所です。神饌殿と本宮拝殿は北渡殿でつながっています。
39本宮北面  40三穂津姫社
左:本宮南垣越しに南側壁板の蒔絵が見えます。
右:南渡殿の南端に三穂津姫社があります。本宮の御祭神である大物主神の后にあたる、高皇産霊神の御女、三穂津姫神が祭られています。、社殿は明治9年(1879)の建築だそうです。
41三穂津姫社直所  42神楽殿
左:三穂津姫社直所の前には銅馬があります。一文銭を集めて作られたといわれています。文政7年(1824)に、周防國花岡驛上原惣左衛門延清より献納されました。
右:神木の東側には神楽殿があります。祭典の伶人楽や雅楽を奏する所です。
43睦魂神社  44厳島神社
左:南垣に隣接して睦魂神社があります。御祭神は、大国魂神・大国主命・少彦名神です。禁厭・医薬の神様といわれています。
右:三穂津姫社の向かい側に、厳島神社があります。御神主は市寸嶋姫尊です。元はこの社は境外にあったのですが、明治31年(1898)にこの場所へ移されて祀られました。
45絵馬殿  46絵馬殿内
左:三穂津姫社の南側に、絵馬殿があります。航海の安全を祈願した多くの絵馬が見られ、安全祈願をした漁船、タンカーの写真やソユーズに搭乗した秋山豊寛の絵もあります。
右:堀江謙一氏が平成8年3月から138日間かけて太平洋を横断したモルツマーメイド号が奉納されています。
47御神木  48大山祇神社
左:神木のクスノキです。幹の周りは約4.7m、高さは約25mあります。
右:お参りもして幸せの黄色いお守りも購入したので、石段を下ることにします。帰路となる下向道を下る途中、左側に大山祇神社があります。祭神は大山祇神で、山を司り鎮護する神様です。
49旭社  50旭社アップ
下向道を下ると、旭社の前に出ます。旭社の御祭神は、天御中主神・高皇産霊神・神皇産霊神・伊邪那岐神・伊邪那美神・天照大御神・天津神・国津神・八百万神です。
あまりの豪華さに江戸時代に参拝した森の石松は本堂と誤り、ここへの参拝のみで帰ってしまったと伝えられています。確かに本宮より立派な気がしますね。
参道03  公会堂
左:帰りの参道は大渋滞。昼から訪れる人が多いんですねぇ。
右:旧金毘羅大芝居(金丸座)という芝居小屋へ向かう途中にあった和風の御殿みたいな建物は今も現役で使われている公会堂です。昭和9年(1934)に建てられました。
こんぴらさん、制覇しました。ゆっくりお参りしたので、4時間くらいかかりました。もし、次に行くことがあれば、もっとじっくり回りたいです。さすがは金毘羅参りは伊勢神宮へのお陰参りに次ぐ庶民の憧れといわれることはありますね(^.^)
今日はここまで。次回はこの後訪れた芝居小屋を紹介します。ここは、はっきりいってすごいですよ\(^o^)/