『憑神』観てきた

妻夫木聡主演の映画「憑神」観てきました。マイナーな映画館の招待券をもらって、今何やってるかと調べたら観にいける映画がこれしかなかったもんで。
行ったのは、「駒川タナベキネマ」 この映画館自体になんか神様が着いていそうなくらい、古きよき映画館って感じでした。23日封切りの映画なのに観客は10人いませんでした。地方の小さい映画館ではしかたないことなのかな。
主演の妻夫木聡は・・・・脇に置いといて、脇の人たちがすべていい。逆にいうと主演がかすんじゃうくらい。西田敏行、香川照之、佐藤隆太等々ほんといい仕事してます。あと、佐々木蔵之介がすごくよかった。真田幸隆とはまた違う、役に固定されないい役者さんですねぇ。あと死神役の子はもう、間違いなく主役よりうまい。
ただ、赤井秀和はどうも・・・・ミスキャストのような気が。江口洋介は坂本竜馬のイメージがあるので勝海舟をやるにしては軽すぎる気がする。
原作読まずに行ったけど、それなりにまとまっていたように思う。まずまずの佳作だとかな。決して大作ではない。前半、貧乏神のくだりはなかなかテンポよかったんだけど、後半ちょっとだれましたね。
最後は妻夫木演じる別所彦四郎が彰義隊に参加すべく旅立っていくところで余韻を含んで終わらせるべきだったと思う。帰りに原作立ち読みしたら、こちらもそういう終わり方だったし。あの戦争シーンは要らない。
それよりなにより、すべてぶち壊しなのが付け足しの現代シーン。なぜここで原作者の朝田次郎が出てくる必要がある? さらに米米クラブの妙に明るいまったく映画にマッチしていないエンディング曲
この2点で映画の余韻を木っ端微塵にしてくれます。映画関係者の直筆エンドロールは楽しかったけどねぇ。
追伸
うちの子役出ています。彦四郎の兄、左兵衛の娘役で、川並誌音が銀幕デビュー。赤いべべ着てますんで、結構目立ちます。