京の夏の旅 その1

その1だけどほんとはその2という、実は夏で二回目となる京の夏の旅。京の夏の観光振興を図るため、7月から9月にかけて行われるキャンペーンで、建物好き、文化財好きとしては外せないイベント(^.^)
今回訪れたところをさくっと紹介したいと思います。
■龍谷大学大宮学舎■
「龍谷大学は、寛永16年(1639)に西本願寺が設立した教育機関「学寮」を起源とする伝統ある学校。その大宮学舎の本館(重文)は、明治12年に竣工、現存する学校建築では最も古いものの一つで、関西における洋風建築の先駆けとなった斬新な建物です。完全な洋風建築技術が日本に定着する以前の、和洋折衷の「擬洋風建築物」で、一見レンガや石に見える壁は石材を貼り付けた木造であり、柱や窓の装飾にも洋風に似せながら日本特有の菊や桐の文様が施されています。通常非公開の内部には、金襴織の布を貼った天井が見事な講堂や、明治天皇をお迎えした貴賓室があります。」(公式サイトより)
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左:正門より。この正門は重要文化財。鉄扉は、日本の軍艦などを造っていたイギリスのアームストロング社製だそうです。現在の扉はレプリカで本物は東黌に展示されているとか。
右:今回の特別公開はこの本館(重要文化財)。概観は石造のようですが、実際は木造で石材は柱などの基部に貼り付けれれています。これを「木造石貼り」というそうです。
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正面の大階段と二階廊下。意匠が凝ってますねぇ。
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左:講堂。かつては、100畳敷きで学生は正座で講義を受けました。天井には金襴織り、柱頭のモチーフはアカンサス・・・と明治期の西洋建築の粋といえます。
右:ど真ん中に仏壇。さすがは仏教大学だと思った(^.^)
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左:階段下の部屋。向かいにもありました。
右:プラットホーム似の渡り廊下。明治10年にできた京都駅を参考にしたらしく、このようなデザインになったそうな。
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門にアーチがある南黌(なんこう)と北黌(ほっこう)(ともに重文)。現在は校舎として使われていますが、当時は寮として建設されました。
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左:旧守衛所(重要文化財)。レンガ造りでモダンな感じ。今は龍谷大学オリジナルグッズの展示をしています。
右:明治天皇御小休所の石碑。本館内に明治天皇が休憩したという貴賓室があり、実際に使用した椅子が展示されていました。
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左:龍谷ミュージアムに行く途中に通った、西本願寺・唐門(国宝)。参拝したかったけど、時間がないので今回は泣く泣くスルー。
右:平成23年4月に開館した龍谷ミュージアム。本館と合わせて800円で拝観できるのはかなりお得(^.^)
■長江家住宅■
「祇園祭の「船鉾(ふねぼこ)」の鉾町に建つ長江家住宅は、典型的な職住一体の呉服商家の佇まいを残す町家。文政5年(1822)、三代目の大坂屋伊助の代からこの地に住まい、江戸末期から明治・大正にかけて建てられた建物は、京都市指定有形文化財となっています。
大きな商家によく見られる「表屋(おもてや)造り」で、表の店舗棟と奥の生活棟を玄関棟でつなぎ、奥に土蔵があります。「うなぎの寝床」と呼ばれる間口が狭く奥行の深い建物で、一階には糸屋格子や大戸を備えて、二階に虫籠窓を開くなど、京町家の典型的な構えを見せています。また、座敷のほかに天窓のついた化粧部屋や、浴室や脱衣室が残る離れ、「おくどさん」と呼ばれるかまどのある「走り庭」なども往時の暮らしを偲ぶことができます。葦戸など涼を感じさせる京の伝統的な夏のしつらえもご覧いただきます。」(公式サイトより)
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残念ながら内部は撮影禁止。建物自体は京都市登録文化財です。なぜこのような奥に長い建物になったかというと、秀吉の時代には間口の大きさで税金(固定資産税だとか)がかかったので、間口を狭く奥行きを深くしたのだそうです。
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長江家住宅のすぐ近所にあった、杉本家住宅。こちらは重要文化財だそうです。完全予約で見学ができるようです。
しかし、床の間のタガヤサンの柱一本セルシオ一台分という家って、すごすぎ・・・・(^.^)
そんな家に住んだら、気を使って仕方がないわと思う、貧乏人でした(^_^;)