第九番札所 鳥形山 飛鳥寺(安居院)
■■第九番 鳥形山 飛鳥寺(安居院)■■
(ちょうけいざん あすかでら(あんごいん))
山号:鳥形山
宗派:真言宗豊山派
本尊:釈迦如来(飛鳥大仏・重要文化財)、
聖観世音菩薩(新西国霊場)
開祖:蘇我馬子
創建:6世紀末頃
御詠歌:うきことの 消ゆるもけふか 飛鳥寺
末やすかれと 祈る身なれば
所在地:奈良県高市郡明日香村飛鳥682
拝観料:300円
巡礼日:2008年9月22日
(概要)
第三十二代崇峻天皇元年(588年)蘇我馬子が発願し、第三十三代推古天皇四年(596年)に創建された日本最古の寺であり、寺名を法興寺、元興寺、飛鳥寺(現在は安居院)とも呼んだ。近年(昭和三十一年)の発掘調査により、創建時は塔を中心に、東西と北にそれぞれ金堂を配し、その外側に回廊をめぐらし更に講堂を含む壮大な伽藍であった。
本尊飛鳥大仏(釈迦如来像)は、推古天皇14年(606)天皇が詔して鞍作鳥仏師に造らせた日本最古の仏像である。
旧伽藍は仁和3年(887年)と建久7年(1196年)の火災によって消失し、室町以降は荒廃したが、寛永9年(1632年)と文政9年(1826年)に再建され今日に至っている。(パンフレットより)
左:山門。以前は山門はなく、入口の傍に『飛鳥大佛』の標石が立っていただけだったようです。
右:西側より見た飛鳥寺全景。
左:本堂(安居院)。現在の本堂はかつての中金堂のあった位置にあたるといわれており、江戸末期の文政8年(1825年)に大坂の篤志家の援助で再建されたものです。
中央:本尊の大仏(銅造釈迦如来坐像)。日本最古の鋳造大仏で重要文化財に指定されています。鎌倉時代・建久7年(1196年)の落雷のための火災で甚大な損害を受けて補修を受けており、当初の部分は顔の上半分、左耳、右手の第2・3・4指に残るのみだといわれています。
右:大仏さんの前にある仏舎利は発掘調査によって発見されたもので、日本最古のものだそうな。
左:観音堂。
右:本尊の聖観世音菩薩。新西国三十三所霊場はこちらになります。
左:鐘楼。誰でも撞くことができるので、わたしも厄払いにと撞いてきました。延享2年(1745年)に建立され、当初は本堂横にあったらしいのですが、昭和16年(1941年)に現在の場所に移されたそうです。
右:境内庭園。その中に見える石燈篭は南北朝時代のもので「日本の燈篭」選ばれています。
左:文学博士・佐々木信綱氏揮毫による山辺赤人の長歌とその反歌が刻まれている万葉歌碑。
右:昭和31~32年(1956~57年)に発掘調査が行われた結果、この場所に塔の心礎が発見されました。心礎は現在この場所の地下3mの所に埋められています。
西門を出てすぐのところにある、「蘇我入鹿の首塚」 しかし、実際に蘇我入鹿の首が埋まっている確証は、全くありません。
創建時は東西200m南北300mという壮大な伽藍だったけど、今はその面影もなく(約20分の1)、ぽつんと田んぼの中に建つ飛鳥寺。1400年以上、この位置から動いていない大仏様を拝むだけでもう心いっぱいになりますね。
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