近場のお寺を巡る

真夏に日中出歩くというのはさすがにきついので、お寺巡りはしばらくお休みしてました。
9月も半ばになり、日中出歩いてもそれほどきつくなくなりましたので、まずは手始めに近場のお寺を巡ってみることにしました。
まず一つ目は、新西国25番札所、太山寺から。車で家から30分くらいで到着します。
■三身山 太山寺(さんしんざん たいさんじ)■
太山寺(たいさんじ)は兵庫県神戸市西区にある天台宗の仏教寺院。山号を三身山(さんしんざん)と称する。本尊は薬師如来と十一面観音、開基(創立者)は藤原宇合(ふじわらのうまかい)と伝える。
「播州太山寺縁起」によれば、元正天皇の勅願寺として716年(霊亀2年)に発願者である藤原鎌足の孫の藤原宇合が堂塔伽藍を建立したとされる。開山(初代住職)は藤原鎌足の長男・定恵(じょうえ、「定慧」「貞恵」とも書く)とされている。創建時の建物は1285年(弘安8年)の火災で焼失しており、現存する建物はそれ以降に再建されたものである。
開山とされる定恵は、藤原鎌足の長男で(次男は藤原不比等)、若くして出家し、遣唐使とともに唐に渡った。生涯について謎の多い人物で、没年についても『日本書紀』『藤氏家伝』は665年(天智天皇4年)、『元亨釈書』は714年(和銅7年)とするなど定かでない。太山寺の境内および周辺からは定恵の時代までさかのぼる遺跡、出土品等は確認されておらず、実際の創建は平安時代に降るとみられている。
南北朝時代の南朝方勢力として支院41ヶ坊に僧兵を有していた往時の繁栄をしのばせる大規模な本堂は国宝で、国の重要文化財は仁王門、阿弥陀如来坐像をはじめ18件を数える。また安土桃山時代の枯山水名園、安養院庭園は国の名勝に指定されている。
所在地周辺55.9haは「太山寺風致地区」として自然景観が保護されているため境内の内外には原生林が残る深森で、ひょうごの森百選にも選ばれ、春は桜、秋は紅葉の名所として知られている。(Wikipediaより)
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左:本堂。永仁年間(1293~99年)に再建されたそうです。神戸市内で国宝に指定されている建造物だとか。
右:三重塔です。貞享5年(1688)に建立。県指定文化財で大日如来と四天王が祀られています。
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左:阿弥陀堂。木が覆い隠していて、全体が写せなかったです。重要文化財である「阿弥陀如来坐像」が祀られています。
右:奥の院に渡る閼伽井(あかい)橋。奥の院には稲荷舎と地蔵堂がありますが、寂しすぎてなんだか怖い感じがします。
続いて、新西国26番札所、伽耶院へ。車で40分くらいで着いたかな。
■大谷山大谿寺 伽耶院(おおたにさんだいけいじ がやいん)■
伽耶院(がやいん)は兵庫県三木市にある天台系修験道の寺院。山号は大谷山(おおたにさん)。宗派は本山修験宗。本尊は毘沙門天。山伏の寺として知られる。
寺伝では孝徳天皇の勅願寺として、645年に法道仙人が開基したとされる。以来大谿寺(だいけいじ)と称していたが、1681年に後西上皇の勅により仏陀伽耶に因む寺号、伽耶院と改めた。
法道仙人は天竺(インド)から雲に乗って日本に飛来したとされる伝説的な人物である。現在の兵庫県南部を中心に法道開基伝承をもつ寺院が点在することから、「天竺から飛来」云々はともかく、モデルとなる山岳修行者が存在したことは想定される。法道開基伝承をもつ他の寺院と同様、伽耶院についても草創の正確な時期や経緯については判然としない。
平安時代中期には数十の堂宇と百三十余の坊舎をもち花山法皇の行幸があったと記されるなど隆盛を極めたが、安土桃山時代の羽柴秀吉の三木城攻めにおいて、当山に別所長治方の陣が置かれたことによる兵火により、また1609年には失火により、城塞のような石垣を残して全山を焼失した。現存する堂塔は1610年以降の諸国大名の寄進によるものである。(Wikipediaより)
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左:ぽつんと建っている仁王門。秀吉の焼き討ちで頭部と脚部を焼失した仁王像が安置されています。
右:本堂と多宝塔。本堂は正保3年(1646)、多宝塔は正保5年(1648)の建立。どちらも、重要文化財指定です。
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左:本堂の右手にある三坂社(三坂明神社)。これも重要文化財、本堂と同じ時期に建てられたと見られています。
右:石像がずらりと並んでます。みんなユーモラスで可愛い。
もう一つ行っておこうと、淡河にある石峯寺へ向かいます。
■岩嶺山 石峯寺(がんれいざん しゃくぶじ)■
石峯寺(しゃくぶじ)は、兵庫県神戸市北区にある真言宗の寺院。山号は岩嶺山(がんれいさん)。
岩嶺山石峯寺は、第36代孝徳天皇(在位645-654)の勅願所として1300有余年の歴史をもち、法道仙人の開基であり、遠く白雉2年(651)に建立された。本尊は、延命地蔵菩薩である。第45代聖武天皇(在位724-749)の天平19年(747)行基菩薩が薬師堂を建立し、第52代嵯峨天皇(在位809-823)の弘仁14年(823)勅願により三重塔が建立され、弘法大師が来寺して無魔落慶をみたのである。このとき法相宗から真言宗に改め、したがって現在も高野山真言宗に属し、法燈を伝えている。薬師堂・三重塔は共に大正4年(1915)、国の重要文化財の指定を受け、三重塔は県下においては一番高く、81尺(約24.1メートル)あり、本尊は大日如来座像である。昔は70坊とも言われたが、現在は竹林寺・十輪院の2坊となっている。秋の紅葉は随一の美しさである。(web上の説明文より)
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左:本堂。本尊は延命地蔵菩薩です。
右:薬師堂。室町時代の建立で薬師如来が祀られています。この建物は重要文化財です。
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左:三重塔。重要文化財で室町時代に建立されました。
右:徳川歴代将軍、明石城の小笠原公、淡河城の有馬公が尊霊碑として祀られています。
家から近い3つのお寺を巡ってきましたが、3つとも小粒ながらそれぞれ見所のあるいいお寺でした。どのお寺も、秋には紅葉の名所として人がわんさか来るんでしょうけど、平日の9月ということもあって、とても静かでした。
久々のお寺巡り、やはり癒されますねぇ(^.^)