自分の存在価値

わたしは、世の中に存在する価値がありません。
仕事にしても、私生活においても、わたしがいなければどうにもならないことはなく、かわりはいくらでもいます。
むしろ、わたしがいない方がうまくいくことのほうが圧倒的に多いでしょう。
会社において、何か利益を上げたわけでもなく、世の中の役に立つこともしたことがない。
つまり、必要とされていない人間なのです。いてもいなくても一緒。むしろいない方が、余計ないざこざを起こさずにすむでしょう。
そんな人間ですから、今ここで死んでも、誰一人悲しむ人はいません。行方不明になったとしても、誰もいなくなったことを気にとめる事はないでしょう。
人生半分も生きてきて、何の成果も挙げず、のんべんだらりと日常を生きているだけ。なんと、うすっぺらいことか。
人に語れるだけの、人生の経験などはありません。経験してこなかったのですから当然のことです。
こうなってしまったのもすべて自分のせいなのです。何も努力をせず、現状に甘んじ、人の忠告も真に受けず、だらだらと生きてきた結果がこれ。誇れるものは何も無い。
そんな男に、人を引き寄せるオーラなぞあるわけが無く、だから誰も信用もしてくれないし、近付いてくれない。
存在価値は無いし、いなくなっても誰も悲しむことの無いのですから、いっそ死んでしまったり、どこかへ行ってしまったりすればいいのですが、ヘタレだし勇気が無いので、そんなことはできません。
死ぬ勇気も、どこかへ消えてしまう勇気もないので、結局は生きるしかないわけです。
せっかく生きるのですから、一人だけでもいいですから、自分が死んだ時に心から涙を流してくれる人を作りたいなと思います。
一人でもかなり難しいですが、これを、死ぬまでの目標にしてがんばっていこうと思います。
がんばる手段が、なかなか思いつきませんが・・・。