2011 秋季・堺文化財特別公開

年二回の堺文化財特別公開。ここ最近は、だいたいちゃんと行っております。今年は春も秋も訪れることが出来ました。
堺の町は、自転車で巡るにはちょうどいい広さ。今回も、堺駅の観光案内所で自転車借りて、町散策へ向かいます。
さすがに何回も来ていると行ったことある場所ばかりに鳴ってきます。そこで、新規公開に的を絞って、まったりと巡ることに決定。
でも、道中にあるので、どうしても毎回寄ってしまうのがこちら(^.^)
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右:堺の伝統産業を一堂に集めた施設「堺伝統産業会館」。
左:トンベリが持っている包丁も堺で作られています(ウソ)。
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左:日本刀にしか見えない鮪切。
右:18貫=67.5kgの大はさみ。そりゃもう、よく切れることでしょう(^.^)
今年10月に修復が終わって一般公開になった「静学院」へ向かいます。
■清学院■「堺環濠都市区域の北端にあり、元禄2年(1689年)の「堺大絵図」では「山伏清学院」の名で描かれるなど、修験道の寺院としての歴史を持つとともに、江戸後期から明治初期には「清光堂」の名で寺子屋としても使われ、北旅籠町で生まれ仏典を求めて日本人で初めてヒマラヤ山脈を越えた河口慧海(1866年~1945年)もここで学びました。
江戸時代後期の建築で歴史的文化資源として貴重で、平成14年(2002年)には国の登録有形文化財に指定されています。狭い敷地内に不動堂、庫裏、門がコンパクトにまとめられ、不動堂と庫裏は間取りとしては一体となっていますが、外観上は不動堂部分のみ切妻屋根を一段高く上げ独立した建物の様相となっています。
このたび保存修理工事を終え10月27日(木)から「堺市立町家歴史館 清学院」として開館されています。」(公式サイトより)
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左:清学院全景。確かにコンパクトな感じ。門と不動堂が並んでいます。
右:座敷と奥座敷。
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右:奥座敷で寺子屋を再現。展示しているものは当時使われていたものとか。
右:玄関と土間。土間大好き(^.^)
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左:薫主堂(くんしゅどう)という明治20年創業の伝統的技法の線香づくりで暖簾を守る老舗。NHKの与謝野晶子ドラマで生家「駿河屋」として使われました。
右:水野鍛錬所。法隆寺五重塔の魔除け鎌を奉納した由緒ある刀鍛冶。二階で坂口茂氏の切り絵展を開催していました。
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左:今回初公開の宗泉寺。本堂、如意輪観音石仏、大日如来像が公開されていました。如意輪観音石仏は、弘法大師が作ったといういわれがあるそうです。
右:亀の上に寺名の碑、そして猫が乗っています。いったい何のいわれがあるんでしょう?気になる・・・(^.^)
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期間限定公開の経王寺。本堂、掛軸(俳祖芭蕉翁之句)、鬼瓦、駕籠。(伝)日朗上人宝塔曼荼羅を公開。
そして、1日しか公開していない片桐棲龍堂へ。堺市指定第1号名勝である庭園が公開されていました。
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左:屋敷の庭なので、勝手口のようなところから入ります。
右:築山林泉式の枯山水庭園。本庭園は現存する江戸時代後期の茶庭(ちゃにわ)として、歴史的にも貴重な庭園だとか。
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左:枯山水のわびさびがわかる大人になりたいなと思う(^.^)
右:庭に無造作に置いてある置物ですが、なんと数百万の価値があるとか。持って帰りたかった(^_^;)
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左:腰掛待合跡。
右:砂雪隠の復元。砂雪隠は飾雪隠(かざりせっちん)ともいわれ実際には使用されないが、客は拝見をし亭主の行き届いた心配りに触れるそうな。
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左:こじんまりとしていますが、趣のある庭です。写真の邪魔にならないようにしてくれているボランティアがお茶目です(^.^)
右:片桐棲龍堂主屋などは国登録有形文化財です。
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左:刀掛け岩。茶室の入口に設けられた刀を掛ける為の棚の下に置かれる石をそう呼びます。
右:月見手水鉢。仲秋の名月がくっきり映る位置にあります。
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左:入口門の奥に坪庭があります。ここも公開されていました。
右:坪庭。狭いながらもなんか落ち着く感じ(^.^)
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主屋入口にあるくすり看板。さすがは老舗の漢方専門店ですね。
堺はほんとにいい町だなぁと思う。でなきゃ、そうしょっちゅう来ませんぜ(^.^) 
また来年の春の特別公開にも堺に訪れたいと思います。