奈良巡り その2(新薬師寺とか)

春日大社から高畑界隈へ。実はこの辺りは今まで来たことありませんでした。近鉄奈良駅から歩いて行くには結構ありますからね。
目的地は新薬師寺ですが、その手前にお寺を発見。
■春日山 不空院(しゅんにちさん ふくういん)■
「不空院(ふくういん)は奈良県奈良市高畑にある真言律宗の仏教寺院。山号は春日山(しゅんにちさん)。 別称は福井之大師。本尊は不空羂索観音。
鑑真の住坊跡に建立された寺院で、鎌倉時代には叡尊、円晴、覚盛、有厳が当院で戒律を講じたという由緒ある古刹。室町時代は大乗院の祈願所に定められていた。近世は本堂に弁才天が安置されていること、また院号が転じて福院とも呼ばれてことで、「かけこみ寺」として奈良町の芸妓達の信仰を集めていた。」(Wikipediaより)
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左:こじんまりとしたお寺です。普段は閉まっているんでしょうかねぇ。
右:本堂の前に縁結び・縁切りの二つの祠があります。縁結びの方を確認して、よーくお祈りしておきました(^.^)
そして新薬師寺へ。小さいながら、ここには有名な国宝があります。
■新薬師寺■
「新薬師寺(しんやくしじ)は、奈良市高畑福井町にある華厳宗の寺院である。本尊は薬師如来、開基(創立者)は光明皇后または聖武天皇と伝える。山号は日輪山(ただし、古代の寺院には山号はなく、後世に付したものである)。奈良時代には南都十大寺の1つに数えられ、平安時代以降は規模縮小したが、国宝の本堂や奈良時代の十二神将像をはじめ、多くの文化財を伝えている。
ちなみに「新薬師寺」の「新」とは、西の京にある「薬師寺」に対するものではない。何故かと言うと「新薬師寺」は華厳宗、「薬師寺」は法相宗で宗派が違うからである。ここでの「新」とは新しいという意味ではなく、霊験あらたかなの「あらたかな」という意味で、あらたかな薬師寺ということ。」(WEB上の説明より)
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左:南門。東門もあり、どちらも重要文化財。拝観するには、南門横の受付で600円払う必要があります。お寺の規模にしては、600円は高いような気がしますが・・・。
右:本堂は奈良時代の建立で、国宝。もともとは食堂だったと思われる。本尊の木造薬師如来坐像も国宝指定です。
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このお寺で有名なのはこの伐折羅大将でしょう。500円切手の図柄にもなってますから、見たことあるって人は多いでしょうね。伐折羅をふくめ塑造十二神将立像 11躯は国宝指定です(宮比羅大将のみは後年の補作のため国宝指定外)
新薬師寺のすぐ横に神社がありました。もちろんお参りしてきました。
■南都鏡神社■
「南都鏡神社(なんとかがみじんじゃ)とは、奈良県奈良市にある神社である。藤原広嗣を祭神とする。
大同元年(806年)に新薬師寺の鎮守として境内南側にて創建された。藤原広嗣が処刑された唐津の鏡神社から勧請を受けたものと伝えられる。
現在の本殿は、延享3年(1746年)に春日大社の第三殿を譲り受け、移築されたものである。一間社春日造り建築で、奈良市指定文化財となっている。」
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左:鳥居の奥が境内。  右:拝殿の奥に見えるのが本殿。元々は春日大社の第三殿だそうです。
伐折羅の実物見て、テンション上げて寺を後にし、てくてく歩いていると、志賀直哉旧居はこちら、という看板がを発見。まだ時間もあるので、寄ってみることにしました。
■志賀直哉旧居■
「志賀直哉旧居は奈良県奈良市高畑にある文学館。白樺派の小説家志賀直哉の旧居。高畑サロンとも呼ばれる。一般公開されており、また奈良文化女子短期大学のセミナーハウスとしても使用されている。
1929年4月に竣工した志賀直哉自らが設計したとされる和洋中折衷住宅。 モダンな食堂兼娯楽室とサンルームと庭園を備え、多くの文人画家の集いの場となっていたから、彼らの間で高畑サロンと呼ばれていた。
書斎は、天井が葦張りの数奇屋作りで窓から和風庭園と借景である若草山の眺望をうることができる。 ここで「暗夜行路」、「鳥取」、「雪の遠足」、「リズム」、「万歴赤絵」、「日曜日」、「颱風」、「豊年虫」 などの作品が書き上げられた。
2008年11月1日から当時(昭和初期)の姿に復元する改修工事が行われた。(設計・施工奥村組)」(Wikipediaより)
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左:外観。 右:和風庭園から。 中に入ると、庭園の大きさ、邸宅の大きさに驚かされます。敷地は435坪(1437㎡)、建物は134坪(443㎡)の大きさ。
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左:2階の書斎。名作「暗夜行路」をここで完結させたとか。わたしは読んだ事ありません・・・(^^ゞ
右:1階の書斎。北向きで庭が見渡せるようになっています。
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左:食堂は約20畳の大きさ。来客も家族と一緒に食事をしたそうです。
右:志賀直哉を慕う文人、画家が集ったサンルーム。
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左:サンルームからみえる中庭。奥に見える屋根みたいなのは、子供ために作った小プール。
右:庭が見える茶室。
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左:滋賀直哉の居間(右奥の部屋・手前は子供の寝室)
右:廊下。
いやぁ、なんという和洋中折衷なハイカラでモダンな住宅なんでしょう。住んでみたいわぁ(^.^)
高畑辺りもいいところでした。奈良は奥が深いです。どこへ行っても、歴史の息吹を感じれるところ。全然飽きませんわ(^.^)