京の夏の旅 その2

京の夏の旅その2は伏見稲荷大社へ。ここでは、境内にある社家とお茶屋が特別公開されています。天気もなんとか持ちそうだったので、期間が終わる前に行ってきました。
■荷田春満(かだのあずま まろ)旧宅■
「伏見稲荷大社は、平成23年にご鎮座1300年を迎えた全国稲荷神社の総本宮で、朱塗りの千本鳥居で有名な屈指の古社。その社家に生まれた江戸時代の歌人・国学者の荷田春満の旧宅(史跡)は、式台付き玄関や花頭窓のある出書院、違棚を備えた書院式の建物。風の通り道を作るように屋敷の北と南に配された庭園が、近年修復されました。」(公式サイトより)
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今までこの門が開いてなかったので、奥にこんな建物があるとは知りませんでした。稲荷大神御鎮座1300年と今回の特別公開でお茶屋と合わせて整備されたそうです。
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左:書院の花頭窓から見る庭。真ん中の山は亀を模しているそうな。
右:苔の庭がよろしいですなぁ(^.^)
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北側の庭にある神事舎(右写真中央)は稲荷勧請を求める信者に分配する神璽を分与した場所で貴重な遺構だそうです。
旧宅のすぐ近くに、重要文化財であるお茶屋があります。
■お茶屋■
「お茶屋(重文)は、寛永18年(1641)に後水尾上皇より御所の古御殿の一部を拝領したもので、格調高い書院造に数寄屋造の意匠を巧みに取り入れ、宮廷好みの雰囲気を伝えています。稲荷山を借景とした緑豊かな回遊式庭園に佇む風雅な建物「松の下屋」では、大胆な構図に鮮やかな色彩が印象的な棟方志功筆の襖絵「御牡丹図」「御鷹図」などを特別展示します。」(公式サイトより)
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内部は荷田春満旧宅と同じく撮影禁止。反りのある萱葺屋根が珍しいですね。お茶屋といっても祇園のそれとも、茶室とも違う趣のある建物でした。
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左:入り口入ったところの庭園も見事でした。
右:「松の下屋」で、棟方志功筆の襖絵「御牡丹図」「御鷹図」などを特別展示していました。最近まで住居として使用していたとか。
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稲荷山を借景とした緑豊かな池泉回遊式庭園。緑豊かになりすぎて稲荷山は見えなくなりましたが・・・。
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左:雨が降れば水の川になるとか。
右:庭園の頂上にお茶室がありました。
これは800円の拝観料ですが、それを払うだけの価値はありました。説明してくれる学芸員だかボランティアだかのおいちゃんのおしゃべりが尾木ママみたいでツボでしたし(^.^)
旧宅の方は、今回初公開だそうで、公開に先立って整備する前は物置として使っていたそうな。なんと贅沢な使い方なんだろうと驚いたやら感心したやら(^.^)