第三番札所 雲松山 鶴満寺

■■第三番 雲松山 鶴満寺 (うんしょうざん・かくまんじ) ■■
朱印   山号:雲松山
   宗派:天台真盛宗
   本尊:阿弥陀如来(本堂)、
       安観世音菩薩(観音堂:新西国霊場)
   開祖:慈覺大師
   創建:大和時代
   中興:宝暦3年(1753年) 忍鎧上人
  御詠歌:なにわ江の 昔ながらの 鶴満寺 
                      今も変らぬ 法(のり)のみ光り
  所在地:大阪市北区長柄東1-3-12
                 拝観料:無料
                  拝観日:2008年9月23日
(概要)
当山は奈良時代、大和の地に慈覺大師により創建されたと伝えられ、伊勢、河内、更には摂津・西中島南方を経て、1753年(宝暦3年)現在の長柄の地に移ってきた。当時の浪花の豪商上田宗右衛門の発願により、京都の真如堂を模した七堂伽藍が竣工、名僧忍鎧上人を迎え、落慶供養が営まれ、以来、この地に法灯をかかげてきた。
1885年(明治18年)の洪水で大被害を受けたのを契機に衰退の道を辿ったが、昭和に入って当時の住職の真徹大僧正が、墓地や一部の建物の移転により寺域を縮小するなど、財政再建に乗り出し、1933年(昭和8年)には観音堂を再建した。
先の大戦時の大阪大空襲では、近くの長柄国分寺は全焼したが、当寺は幸いにも被害を免れており、堂宇は当時のままで、現存してる。(公式説明より)


全景 山門
左:寺全景。交通量の大きい道路に面してます。バックの高層マンションが迫って見えます。
右:山門。通常は閉められていますが、お彼岸だったからか開放されていました。
本堂 雲松山の額
左:本堂。慈覚大師の作と伝えられる阿弥陀如来と地蔵菩薩が安置されています。
右:本堂に掲げられている「雲松山の額」。
鐘楼 観音堂
左:鐘楼。お彼岸で人が多く来るからなのか、釣鐘が取り外されていました。釣鐘は太平10年(中国年号、1030)在銘の朝鮮銅鐘で重要文化財です。
右:昭和8年(1933年)に再建された八角塔形楼閣造りの観音堂。霊元天皇の皇子勝宮の安産祈願のため、奉納された「子安観音」が安置されています。
西国三十三所、秩父三十四所、坂東三十三所の各霊場の合計百体の観音像が祀られており「百体観音堂」とも呼ばれているそうです。
街中のこじんまりとしたお寺です。でも、街中で交通量の多い道に面しているのに、なぜか落ち着くのはなぜでしょうねぇ?