奈良巡り その1(春日大社とか)

奈良国立博物館で開催されている「仏像修理100年」と「至宝の仏像」が9月の26日で終わってしまう。週末は時間がないので、ここは有休消化を兼ねて平日に奈良へ行くことにしました。
いつも行っているのにもらっていなかった興福寺のご朱印をいただいてから、国立博物館に。
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左:仏像好きはたまらん催し物ですな(^.^) 仏像の修理というもののさわりではありますが、知ることができるいい機会でした。
右:本館は「なら仏像館」に変わり、「至宝の仏像展」が開催されてました。中はもう仏像だらけ。よだれしか出ません(^.^)
そんなこんなで、至極の数時間を過ごし、今まで行きながらご朱印をもらっていなかった近隣の寺社を巡ることにします。
博物館の向かいにある神社から行きます。
■氷室神社■
「元明天皇の御世、和銅3年(710)7月22日、勅命により平城新都の左京、春日の御蓋の御料山(春目山)に鎮祀され、盛んに貯氷を起し冷の応用を教えられた。これが平城七朝の氷室で、世に平城氷室とも御蓋氷室とも春日の氷室とも稱せられた。
翌和銅4年6月1日初めて献氷の勅祭を興され、毎年4月1日より9月30日迄平城京に氷を献上せられた。
奈良朝七代七十余年間は継続せられたが、平安遷都後はこの制度も廃止せられ、遂に150年を経て、清和天皇の御世、貞観2年2月1日現在の地に奉遷せられ、左右二神を増してご三座とせられた。
爾来、現在の春目大社の別宮に属し式年の営繕費、年中の祭礼等は、興福寺、春日社の朱印高二万石の内と社頭所禄三方楽所料二千石の一部によって行はれたが、明治維新後はこの制度も廃せられ、専ら氏子と冷凍氷業界の奉賛によって維持せられて今日に及んでいる。
また、本殿東側には末社として、南都舞楽の楽祖なる狛光高公を祀った舞光社がある。」(パンフレットより)
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左:道路に面しているので赤い鳥居がとても目立ちます。氷に関する神社なので、製氷業者が集い「献氷際」という祭りが催されてます。
右:手前が拝殿。拝殿は、勾欄付きで舞楽殿になっています。拝殿を含め、本殿、宝庫、四脚門、東御廊、西御廊は旧南都楽所の遺構で奈良県指定文化財。
ご朱印もいただいて、春日大社に行くことにしました。しょっちゅう奈良へ行って、参道までは行くんですが、お参りするのは久しぶり。
■春日大社■
「春日大社(かすがたいしゃ)は、奈良県奈良市の奈良公園内にある神社である。旧称春日神社。式内社(名神大社)、二十二社の一社で、旧社格は官幣大社。全国にある春日神社の総本社である。
藤原氏の守護神である武甕槌命と経津主命、祖神である天児屋根命と比売神を祀る。四神をもって藤原氏の氏神とされ、春日神と総称される。神紋は下がり藤。武甕槌命が白鹿に乗ってやってきたとされることから、鹿が神使とされる。
奈良・平城京に都された710年(和銅3年)、藤原不比等が藤原氏の氏神である鹿島神(武甕槌命)を春日の御蓋山(みかさやま)に遷して祀り、春日神と称したのに始まる。社伝では、768年(神護景雲2年)に藤原永手が鹿島の武甕槌命、香取の経津主命と、枚岡神社に祀られていた天児屋根命・比売神を併せ、御蓋山の麓の四殿の社殿を造営したのをもって創祀としている。ただし、近年の境内の発掘調査により、神護景雲以前よりこの地で祭祀が行われていた可能性も出てきている。
藤原氏の隆盛とともに当社も隆盛した。平安時代初期には官祭が行われるようになった。当社の例祭である春日祭は、賀茂神社の葵祭、石清水八幡宮の石清水祭とともに三勅祭の一つとされる。850年(嘉祥3年)には武甕槌命・経津主命が、940年(天慶3年)には、朝廷から天児屋根命が最高位である正一位の神階を授かった。『延喜式神名帳』には「大和国添上郡 春日祭神四座」と記載され、名神大社に列し、月次・新嘗の幣帛に預ると記されている。
藤原氏の氏神・氏寺の関係から興福寺との関係が深く、813年(弘仁4年)、藤原冬嗣が興福寺南円堂を建立した際、その本尊の不空絹索観音が、当社の祭神・武甕槌命の本地仏とされた。神仏習合が進むにつれ、春日大社と興福寺は一体のものとなっていった。11世紀末から興福寺衆徒らによる強訴がたびたび行われるようになったが、その手段として、春日大社の神霊を移した榊の木(神木)を奉じて上洛する「神木動座」があった。
1871年(明治4年)に春日神社に改称し、官幣大社に列した。1946年(昭和21年)12月に現在の春日大社に改称した。」(Wikipediaより)
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左:一の鳥居。気比神宮と厳島神社の大鳥居に並ぶ「日本三大鳥居」の一つだそうで、重要文化財。
右:参道をてくてく。神社に来たなぁと実感するのが木々が立ち並ぶ参道を歩いているときなんですね(^.^)
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左:宝物殿。春日大社の収蔵品からよりすふられた名宝が展示されています。
右:南門。この門をくぐって廻廊内に入ります。廻廊に囲まれた部分を中院と呼び、廻廊の外は外院と区別されてます。
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左:幣殿と舞殿です。東側2間を幣殿といい、西側3間を舞殿といいます。この奥まで行くには別途拝観料が必要。
右:12月17日に行われる「春日若宮おん祭」で有名な若宮神社。春日大社で一番大きな摂社です。
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左:夫婦大國社。日本で唯一、ご夫婦の大國様をお祀りしている御社で、夫婦円満・家内安全・縁結びの神様としても有名です。もちろん、気合入れてお祈りしましたよ(^.^)
右:金龍神社。開運財運をお守りくださる神様で後醍醐天皇ゆかりのお宮です。もちろん、気合入れてお祈りしましたよ(^.^)
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紀伊神社。菓子が大社の「奥の院」と称されていたらしいです。
紀伊神社から高畑方面へ。ここにも魅力的な観光スポットがあります。つづきは、また後ほど(^.^)