脇町・うだつの町並み

「江戸中期より、一世一代の夢をかけ藍に沸き、繭に栄えた商いの町・南町通りは、吉野川の水運に恵まれ、その積出し港として栄え、一時は百を超える藍商人たちが栄華を極めた。連なる家並みは、ありし日の豪商たちが家運の隆盛を顕示する象徴としての「うだつ」(本瓦葺き塗り込み壁の重厚な表構えに、隣家との境に2階の壁面から突出して作られた袖壁で、瓦を連ねて葺き、家紋入りの豪勢な鬼瓦をのせたもの。隣家の屋根との見切りや防火に役立つが家格の象徴ともなり、「うだつが上がらぬ」といった言葉がある)が風雅な格子戸や白壁の土蔵と相まって、今なお当時の隆盛を物語っている。この町並みが、昭和63年12月16日に全国で28番目の重要伝統的建造物群保存地区に選定された。」(WEB上の説明より)
10年ほど前に訪れたときには、デジカメなんか持っていなくて、写真を撮ることが出来ませんでした。今回は久々に田舎に帰ってきたので、次回のリベンジということで、脇町のうだつの町並みに行ってきました。
田舎からは10kmくらい。結構近かったりします(^.^)
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貞光に比べるとメジャーな観光地ということもあって、かなり整備されています。電柱もないですからね。
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左:郵便ポストも町並みに合わせてレトロ風。
右:倉庫に置いてあった、脇町指定文化財。乗ってみたいなぁと思いましたよ(^.^)
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うだつが上がっております(^.^)
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貞光では、すべて民家でしたが、脇町は土産物屋やカフェなど商売をしている家も多かったです。
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左:白壁がきれいですなぁ。
右:トタンの壁にボンカレーの看板。リアル3丁目の夕日ですな(^.^)
脇町には一般公開している建物が2つ。もちろん見学してきました。
■オデオン座■
「昭和9年に歌舞伎や浪曲を上映する芝居小屋として建ち、戦後は映画館として親しまれました。平成11年6月に修復が完成し、まわり舞台や奈落、花道、スクリーンも再現されました。現在は、町の文化財に指定され、貸しホールとしても利用可能で随時映画上映や演劇も催されています。」(公式ページより)
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左:映画「虹をつかむ男」のロケに使われて、注目を浴びたため取り壊されるどころか修復され一般公開されるようになりました。
右:舞台。花道が見えます。
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左:舞台から客席を見ます。
右:楽屋。映画のスタッフなのか役者さんなのか、落書きがありました。
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左:奈落。回り舞台になっていました。
右:2階の客席より。見晴らしいいなぁ。
オデオン座と、次に見た吉田家住宅はセット券があるので、それを利用するとちょっとお得です。
■吉田家住宅 藍商佐直
「うだつの町並みに面する当家屋は、吉田直兵衛が1792年(寛政4年)に創業した藍商で、屋号を佐直としました。藍商は、藍染めの原料を販売する商人で、幕末から明治にかけて大いに繁盛しました。当家屋は、商家としてはかなり広く、中には商談に使ったみせのまや帳場などが残されています。」(公式ページより)
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左:全景。といっても、広くて全体をフレームに収めるのは不可能ですが(^_^;) 手前にあるのが味噌蔵跡。
右:1階。店の間から土間を見ます。
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左:欄間も見事すぎます。
右:将棋 の王位戦が行われた「主座敷」。
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2階。板の間にはうだつの町並みの再現模型が置いてありました。
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左:左手から質蔵、中倉。
右:質蔵は、いろんな資料が展示されていました。
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左:四神の間。心落ち着くのかな?
右:2階。蔵だけでも、普通の民家より大きいです。
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左:壁にいっぱい落書きが。この落書きは明治と読めますね。
右:かつては左がネドコ、右がはなれでした。現在は改装され、おみやげ・喫茶「藍蔵」と情報センターとなっています。
さすがは、重要伝統的建造物群保存地区。建物好きにはたまらん町並みでした。ほんとにいい町並みなので、田舎へ帰ったときには毎回来ようと思います。
次に来たときにはまた違う発見があるといいなぁ(^.^)